炉台
ろだい
名詞
標準
文例 · 用例
女の後には前の蝋燭|立が暖炉台の左右に並んでゐる。
— 夏目金之助 『三四郎』 青空文庫
――さつきは、炉台の上にとまつて、ちやんと、あたしの顔を見降してゐたわよ。
— 牧野信一 『鸚鵡のゐる部屋』 青空文庫
客は一人も無く暖炉台の上の蓄音器の傍に赤く塗つた鳥籠が置かれ、その中で目白が盛んに囀つてゐる。
— 十一谷義三郎 『静物』 青空文庫
晁頭目、衆議の決ですぞ」 とばかり、彼の手を取って、正座の一番|椅子に据え、その前に香炉台を置き、王倫の兜巾を外して、晁蓋の頂に冠せた。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
ただ男子の三十、生涯の方途|如何という、そこのところの運勢を篤とみてくだされい」「こころえた」 呉用は、香炉台を借り、香を薫じ、おもむろに算木を几にならべ始めた。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
あるいは漆器の経机や経箱、過去帳、または応量器だとか香炉台だとか、あるいはまた過去帳台とか位牌だとかに、しばしば優れた形や塗のものに廻り会います。
— 柳宗悦 『手仕事の日本』 青空文庫
脚長の香炉台のうえに、床間掛けの横物が見える。
— 黒白帖 『私本太平記』 青空文庫