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瑟々

瑟々
名詞
1
標準
文例 · 用例
――だが私の妻君が、ひとまづ先へ都へ登つてしまつてからは、手風琴の蛇腹に風穴でもがあいたかのやうに、私は力が抜けて、そゞろに白々しく瑟々たる風に襲はれてゐた。
牧野信一 ダニューヴの花嫁 青空文庫
楓葉荻花秋は瑟々たる刀禰河あたりの渡船で摺れちがう処などは、殊に妙であろう。
永井荷風 ※東綺譚 青空文庫
わたしは提げてきた正宗の罎を口につけて喇叭飲みしながら潯陽江頭|夜送客、楓葉荻花秋瑟々と酔いの発するままにこえを挙げて吟じた。
谷崎潤一郎 蘆刈 青空文庫