奸佞
かんねい
名詞
標準
文例 · 用例
王の奸佞邪智を打ち破る為に走るのだ。
— 太宰治 『走れメロス』 青空文庫
犬は、私にそのような、外面如菩薩、内心如夜叉的の奸佞の害心があるとも知らず、どこまでもついてくる。
— ―伊馬鵜平君に与える― 『畜犬談』 青空文庫
叔父さんを無事に連れ帰るのは誰でもいいが、このままにしておいては奸佞邪智の秋山男爵だ、この上如何なる悪計を持って我らを苦しめ、かつ鳩のような月子さんを翫ぶか知れない。
— 押川春浪 『月世界競争探検』 青空文庫
切に願ふ、朝廷此情実を諒とし給ひ、詔を下して朝野の直言を求め、奸佞を駆逐し、忠正を登庸し、邪説を破り、大体を明にし給はむことを。
— 森鴎外 『津下四郎左衛門』 青空文庫
伏して祈る奸佞の頭を断ち、貪冒の産を籍し、上は天怒を回し、下は輿情を快にせんことを。
— 田中貢太郎 『続黄梁』 青空文庫
この不幸をきっかけにして、土部三斎や、横山、浜川と言ったような、奸佞暴慾な武士たちは、だんだんに、雪之丞の計略の罠に陥ちてゆくであろう。
— 三上於菟吉 『雪之丞変化』 青空文庫
「つまり奸佞邪智なのじゃね。
— 芥川龍之介 『将軍』 青空文庫
彼女は奸佞な尋ね方をした。
— JEAN CHRISTOPHE 『ジャン・クリストフ』 青空文庫