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秋夕

しゅうせき
名詞
1
標準
autumn evening
文例 · 用例
その後の先生のお作で覚えていますのは、四回博覧会に出た三尺幅くらいの堅物「松間繊月」、「秋夕」という鴫立沢の西行の絵、芭蕉に連翹などあしらわれた処に鼬の走っている「廃園春色」、樹蔭に大きな牛が寝て居る「緑蔭放牧」、その牛と牧童の部分を私は写さして貰いました。
上村松園 昔のことなど 青空文庫
「緑の朝」は伊太利の劇作者ダヌンチオの作で「秋夕夢」と姉妹篇であるのを、小山内薫氏が訳されたものである。
長谷川時雨 松井須磨子 青空文庫
柳と共に吹かれていた鳥は軈てとび去ったという、一羽の鳥の動作を客観的に叙して、秋夕の身にしむ淋しさを主観ぬきで叙している。
杉田久女 大正女流俳句の近代的特色 青空文庫
秋夕暮『秋』はしばしがひま、やさしき眼をあげ、微笑さへ浮べ、やすらふとき、鴿あり、めぐし、かたへの水盤より玉水をりをり羽うつ、いとかすかに。
蒲原有明 春鳥集 青空文庫
「うん、なあに、これくらゐはね」 仏人オマアル氏著「球戯考」の序文に曰く ――春宵朗らかに球を撞けば、胸に愁ひあるを忘れ、秋夕粛やかに棒を滑らせば、頭痛忽ちにして去る――と。
岸田國士 玉突の賦 青空文庫
夕べの曲今野大力街々にけむりさまよう秋夕べここもかしこも黄昏れて見分けもつかず劇場のクラリネットの高く低く或は長く短く囃立てる巷の声に相和して一つなる夕べの曲を今日もまたひとりし聞けばそのかみの日のなつかしまれつ涙ぐむ
今野大力 夕べの曲 青空文庫
遠くまで一面雪に覆われた灰色に凍てつく朝、あるいは秋夕の憂鬱なる美観の中、あるいは冷たく冴え渡る月影の下、誠実なるダン・ドノヴァンのような夢見がちな精神がいかほど迷信を植付けられ、幻想を見たがる傾向を強めさせられただろうかと思ったものだった。
J. S. レ・ファニュ J.S.Le Fanu ドラムガニョールの白い猫 青空文庫
作例 · 標準
涼やかな虫の音に耳を傾けながら、家族で月見団子を囲んで静かな秋夕のひとときを過ごした。
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澄み渡った秋夕の空に浮かぶ銀色の月を眺めていると、遠く離れた故郷の父母の顔が浮かんできた。
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「少し肌寒くなってきたわね」と、妻は秋夕の風を避けるようにカーディガンを肩に羽織った。
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