美俗
びぞく
名詞
標準
a fine custom
文例 · 用例
或者は、成金の金に委せての横暴が、世の良風美俗を破ると云って憤慨した。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
或者は、成金の金に委せての横暴が、世の良風美俗を破ると云つて憤慨した。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
夫唱婦随が美俗とされるところでは、夫の唱える知性の流れがどのように低い川底を走っていなければならないかということに新鮮なおどろきと悲しみの眼を瞠ったとき、婦人の知性の開眼はおこなわれるのであるとさえ思うのである。
— 宮本百合子 『知性の開眼』 青空文庫
彦九郎はそれを聴いて良風美俗、田舎に残れりと感心したといふ意味の文がある。
— 別所梅之助 『石を積む』 青空文庫
だが、理屈は抜きにして昔のお正月のことを回顧して、こん日の美俗に思いを寄せると、ただ何となく物さびしい気がする。
— 佐藤垢石 『酒渇記』 青空文庫
心献に、輓近の美俗を尊重するつもりはないのだけれど、こう物価が鰻のぼりにのぼってきては、思う存分飲む訳にはゆかないからである。
— 佐藤垢石 『酒渇記』 青空文庫
* 醇風美俗といふ言葉がある。
— ――宛名のない手紙―― 『日本人とは?』 青空文庫
これまでのやうに、警察が醇風美俗に反するといふ裁定を下すなどといふことは、これこそ醇風美俗に反するやうに私は思ふ。
— ――宛名のない手紙―― 『日本人とは?』 青空文庫
作例 · 標準
冠婚葬祭の際に地域の住民が総出で助け合うという、この村に古くから伝わる美俗を次の世代にも守り伝えたい。
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旅人を温かく迎え入れ、茶菓子を振る舞うお接待の習慣は、この地方が誇るべき美しい習俗、すなわち美俗である。
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互いに礼を尽くし、他人の成功を心から喜び合う態度は、我が国の文化が育んできた素晴らしい美俗の一つだ。
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