覯書
覯書
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標準
文例 · 用例
我々が初めて会ったのはモンマルトル街の名もない図書館で、そこで二人が偶然にも同じたいへん貴重な稀覯書を捜していたことから、いっそう親しくなったのであった。
— THE MURDERS IN THE RUE MORGUE 『モルグ街の殺人事件』 青空文庫
そしてこの小説は自分が秘蔵してゐる長崎耶蘇教会出版の『れげんだ・おれあ』といふ西教徒が勇猛精進の事蹟を書きとめた稀覯書から材料を取つたものだ。
— 大正七(一九一八)年 『茶話』 青空文庫
と心窃に感慨しつゝ、是等の大美術書を下駄で踏むのがアテナの神に対して済まないような気持がしながら左見右見としていると、丸善第一のビブリオグラアーたるKが焼灰で真黒になった草履穿きで煙の中をいつゝ、焼けた材木や煉瓦をステッキで堀返しては失われた稀覯書の行衛を尋ねていた。
— 内田魯庵 『灰燼十万巻(丸善炎上の記)』 青空文庫
且初版以後一度も覆刻されなかった故、今日では貴重な稀覯書として珍重されて、倫敦時価一千円以上である。
— 内田魯庵 『灰燼十万巻(丸善炎上の記)』 青空文庫
此のシーボルトの『動植物譜』は先年倫敦の某稀覯書肆から買入れたのが丸善の誇りの一つであったが、之が焼けて了ったのだ。
— 内田魯庵 『灰燼十万巻(丸善炎上の記)』 青空文庫
殊に此書は欧羅巴刊行の書籍中漢字を組入れた嚆矢としてビブリオファイルに頗る珍重される稀覯書である。
— 内田魯庵 『灰燼十万巻(丸善炎上の記)』 青空文庫
無論、日本では猶だ外国の稀覯書を珍重するほどの程度に達していないから、此の如き稀覯書を外国から仰いで積んで置く事は出来無いが、猶且容易に手に入れる事の出来ない此種の珍本も数十点あった。
— 内田魯庵 『灰燼十万巻(丸善炎上の記)』 青空文庫
稀覯書というでは無いが、ベンガルの亜細亜協会の雑誌(一八三二年創刊?
— 内田魯庵 『灰燼十万巻(丸善炎上の記)』 青空文庫