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焼岳

しょうたけ
名詞
1
標準
文例 · 用例
二十四日 蒲田より白水谷を渉り、中尾を経て、割谷に沿い、焼岳(硫黄山)の新旧噴火口を探りて、再び上高地温泉に一泊。
小島烏水 谷より峰へ峰より谷へ 青空文庫
むかし戦国時代、飛騨の国司、姉小路秀綱卿が、いくさに負けて、夫人や姫君と共に、落ちのびるところを、追手に殺されたという、執念の谷に、執念ぶかい焼岳の煙が靡き、灰が降りかかるのである。
小島烏水 谷より峰へ峰より谷へ 青空文庫
灰で塗られた雪田は、風の吹きつけた痕らしく、おもてに馬蹄形の紋をあらわしている、焼岳の右の肩から遠くの空へ、飛騨の白山つづきの山脈が、広重の錦絵によく見るような、古ぼけた煤色をぼかしている。
小島烏水 谷より峰へ峰より谷へ 青空文庫
私たちは三本槍を、片ッ端から、登っては降りして、数日前に来たことのある御幣岳の一角と行き合った、嘉門次すら、この三本槍を縦走したのは、この年になるまで、きょうが始めてだと言っていた、岩石の連嶺は、ここで槍ヶ岳から、蒲田谷を包み、焼岳を回ぐって、びったりと素の位置で、繋ぎ合われた。
小島烏水 谷より峰へ峰より谷へ 青空文庫
その時分上高地峡谷に入る人は、猟師の外に、稀に飛騨の蒲田谷から、焼岳を越えて来るか、あるいはその反対を行く旅人を見るに過ぎなかったのであろうと想像されるが、今日では夏日になれば、登山客がこの谷に多く群集して、数十年来の谷の主、老猟師嘉門次に呆れた眼を※らせるようになった。
小島烏水 上高地風景保護論 青空文庫
いつかの昔焼岳の噴火の産物が此処まで流転して来たものと思はれた。
寺田寅彦 雨の上高地 青空文庫
最後の隧道を抜けていよ/\上高地の関門をくゞつたとき一番に自分の眼に映じた美しい見ものは、昔から写真でお馴染の大正池の眺めではなくて、丁度その時雲の霽間にその全貌を現はした焼岳の姿と色彩とであつた。
寺田寅彦 雨の上高地 青空文庫
今までに随分色々な山も見て来たが、此日此時に見た焼岳のやうな美しく珍らしい色彩をもつた山を見るのは全く初めてであるといふ気がした。
寺田寅彦 雨の上高地 青空文庫
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焼岳(やけだけ)は、飛騨山脈の長野県と岐阜県にまたがる標高2,455 mの活火山。南方に位置するアカンダナ山などとともに焼岳火山群を構成する火山である。別名は硫黄岳。常時観測火山に指定され、日本百名山に選定されている。

出典: 焼岳 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0