雨嵐
あめあらし
名詞
標準
文例 · 用例
坪井博士の説ではトサはやはりチャム系の言葉で雨嵐の国だそうである。
— 寺田寅彦 『土佐の地名』 青空文庫
近代女流俳句は写生に立脚して、古句よりはるかに純文芸的に鋭敏に、或は夕風にゆらぐ一朶の花を写し、或は花人を叙し、花の雨嵐の花等あらゆる桜花を凝視して、元禄天明女流の描きえなかった領域までもよみこなし、量質共に昔の句に優るとも劣ってはいない。
— 杉田久女 『桜花を詠める句』 青空文庫
昼間は普通のケアヴェの樹なのだが、たとえば雨嵐の日とか深い闇の夜には、まったく別の生物になったように見えたということについて、ワラスは当時の自分に戻って語った。
— 片岡義男 『頬よせてホノルル』 青空文庫
続いて雨嵐の海が映った。
— 片岡義男 『波乗りの島』 青空文庫
ふたりが行方不明になったあの朝のマウイ島の雨嵐が心のなかで二重写しになり、スクリーンを見る僕の気持は重くふさいだ。
— 片岡義男 『波乗りの島』 青空文庫
雨嵐は雷鳴をともなっていた。
— 片岡義男 『波乗りの島』 青空文庫
雨期の雨の日や冬の終わりの雨嵐の日などには、彼女はほとんど一日、ベッドですごす。
— 片岡義男 『波乗りの島』 青空文庫