多情仏心
たじょうぶっしん
名詞
標準
fickle but kind-hearted
文例 · 用例
「暗夜行路」と前後して「多情仏心」を完結した里見※は、有島武郎の兄弟であっても、武郎とは非常にちがった常識と古さに自分のモラルの土台をかため、自身のまごころ道にそろそろ安住しはじめた形であった。
— 宮本百合子 『婦人と文学』 青空文庫
◎ 里見※氏の、「多情仏心」の中、信之と女、女の旦那と落合い、信之が決定させるつもりで旦那に会ったとき「此那ことを貴方の前に持ち出したのはあやまりでした。
— 一九二三年(大正十二年) 『日記』 青空文庫
八月二十二日(月曜)「多情仏心」をよむ。
— 一九二七年(昭和二年) 『日記』 青空文庫
たしかその時分、里見君が『時事新報』に「多情仏心」を連載し、私が『朝日新聞』に「肉塊」というものを連載中であったが、樗陰は「里見君のものに比較して君の作は甚しく見劣りがする、しっかりし給え」というのであった。
— 谷崎潤一郎 『文壇昔ばなし』 青空文庫
「多情仏心」里見※作を読んだ。
— ――吾が生活 し・さ 『青べか日記』 青空文庫
次に「多情仏心」を。
— 小山清 『わが師への書』 青空文庫
作例 · 標準
浮気性ではあるが、困っている人を見捨てられない多情仏心なところがある男だ。
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彼は多情仏心な性格ゆえに、女性トラブルが絶えないが、なぜか誰からも憎まれない。
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多情仏心な男が見せる一時の優しさは、期待を持たせる分だけ時に残酷な結果を招く。
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