紫雲
しうん
名詞
標準
purple clouds on which Amitabha rides to welcome the spirits of the dead
文例 · 用例
雲の峯の天にいかめしくて、磧礫も火炎を噴くかと見ゆる夏の日、よろづの草なども弱り萎るゝ折柄、此花の紫雲行きまどひ蜀錦碎け散れるが如くに咲き誇りたる、梅桜とはまた異るおもむきあり。
— 幸田露伴 『花のいろ/\』 青空文庫
今日では、田の草どころでなく、わざと紫雲英草を種子蒔き前の田に植えて、空中窒素を地中に吸い取らせて土地を肥沃します。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
…… うの花にはまだ早い、山田|小田の紫雲英、残の菜の花、並木の随処に相触れては、狩野川が綟子を張って青く流れた。
— 泉鏡花 『半島一奇抄』 青空文庫
一面に紫雲英が生えた、その葉の中へ伝わって、断々ながら、一条、蒼ずんだ明るい色のものが、這ったように浮いたように落ちています。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
今|貴僧がここへいらっしゃる玄関前で、紫雲英の草を潜る兎を見たとおっしゃいました、」「いや、肝心のお話の中へ、お交ぜ下すっては困ります。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
屋根の埃も紫雲英の紅、朧のような汽車が過ぎる。
— 泉鏡花 『陽炎座』 青空文庫
普通の信心深い仏徒や居士の終りには、聖衆来迎、紫雲音楽めでたく大往生というのが常である。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
窓の外は、裾野の紫雲英、高嶺の雪、富士|皓く、雨紫なり。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
作例 · 標準
臨終の際、阿弥陀仏は紫雲に乗って迎えに来ると言われている。
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夕焼け空に現れた紫雲は、神秘的で荘厳な光景だった。
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その徳の高い人物は、まるで紫雲に包まれるかのように安らかに旅立った。
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