まごまご
まごまご
副詞動詞-サ変
標準
confused
文例 · 用例
小さい新聞紙の包を大事そうにかかえて電車を下りると立止って何かまごまごしていたが、薄汚い襟巻で丁寧に頸から顋を包んでしまうと歩き出した。
— 寺田寅彦 『まじょりか皿』 青空文庫
厳かな入学宣誓式が行われて、自分も大勢の新入生の中にまき込まれて大講堂へ這入ったが、様子が分らないのでまごまごしていると、中に一人物馴れた日本人が居ていろいろ注意してくれて助かった。
— 寺田寅彦 『ベルリン大学(1909-1910)』 青空文庫
君たちは何をまごまごして居るのか、どんと背中をどやしつけてやり度い思ひだ。
— 太宰治 『諸君の位置』 青空文庫
それを見かけた田代はコーヒーの勘定などはあとでいいからすぐ駆出せばよいのにその勘定でまごまごしてなかなか追っかけない。
— 寺田寅彦 『初冬の日記から』 青空文庫
善人で、酒もしいては飲まず、これという道楽もなく、出入交際の人々には義理を堅くしていて、そしてついに不遇で、いつもまごまごして安定の所を得ず今日が日に及んだ翁の運命は、不思議な事としか思えない。
— 国木田独歩 『二老人』 青空文庫
私は、三鷹の薄汚いおでんやに於いても軽蔑せられ、権威どころか、おでんやの女中さんに叱られてまごまごしている。
— 太宰治 『誰』 青空文庫
「ま、ま、そう大きな声で……」と自分はまごまご。
— 国木田独歩 『酒中日記』 青空文庫
婆やは、まごまごしておりますと、「さ、僕に」と一郎さんが急ぎますし、「あたしによ」とたえ子さんがせまります。
— 岡本かの子 『ひばりの子』 青空文庫
作例 · 標準
突然の質問に、彼はまごまごして答えられなかった。
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道が分からず、地図を片手にまごまごしている観光客がいた。
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「え?どうすればいいんだ?」と、彼はまごまごしながら首を傾げた。
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