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銀泥

ぎんどろ異読 ギンドロ
名詞
1
標準
white poplar (Populus alba)
文例 · 用例
其の時は濡れたやうな眞黒な暗夜だつたから、其の灯で松の葉もすら/\と透通るやうに青く見えたが、今は、恰も曇つた一面の銀泥に描いた墨繪のやうだと、熟と見ながら、敷石を蹈んだが、カラリ/\と日和下駄の音の冴えるのが耳に入つて、フと立留つた。
泉鏡花 星あかり 青空文庫
雪なす羅、水色の地に紅の焔を染めたる襲衣、黒漆に銀泥、鱗の帯、下締なし、裳をすらりと、黒髪長く、丈に余る。
泉鏡花 夜叉ヶ池 青空文庫
見返しは金泥銀泥で、本経の図解を描く。
泉鏡花 七宝の柱 青空文庫
」 二、三の散佚はあろうが、言うまでもなく、堂の内壁にめぐらした八の棚に満ちて、二代|基衡のこの一切経、一代|清衡の金銀泥一行まぜ書の一切経、並に判官贔屓の第一人者、三代|秀衡老雄の奉納した、黄紙宋板の一切経が、みな黒燿の珠玉の如く漆の架に満ちている。
泉鏡花 七宝の柱 青空文庫
その時は濡れたような真黒な暗夜だったから、その灯で松の葉もすらすらと透通るように青く見えたが、今は、恰も曇った一面の銀泥に描いた墨絵のようだと、熟と見ながら、敷石を蹈んだが、カラリカラリと日和下駄の音の冴えるのが耳に入って、フと立留った。
泉鏡花 星あかり 青空文庫
一間二枚の襖は銀泥に武蔵野の唐紙。
夢野久作 名娼満月 青空文庫
大英博物館に在た日、張子製に金銀泥や碧朱燦爛と彩色した物有て、書籍を調べても何の用に宛たか判らず。
南方熊楠 蓮の花開く音を聽く事 青空文庫
あたかもその大輪を被いだよう、絽の羅に紅の襦袢を透して、濃いお納戸地に銀泥をもって水に撫子を描いた繻珍の帯を、背に高々と、紫菱田鹿の子の帯上を派手に結んだ、高島田で品の可い、縁側を横にして風采|四辺を払うのが、飛石にかかると眩くお夏の瞳に映じた。
泉鏡花 三枚続 青空文庫