陪
陪
名詞
標準
文例 · 用例
家々は、賢き陪臣、ニコチンに、汚れたる歯を押匿す。
— 中原中也 『山羊の歌』 青空文庫
従って、ボースンなどは「陪臣」であった。
— 葉山嘉樹 『海に生くる人々』 青空文庫
雪の日のミルクホールで弁護士から今日の判廷の様子を聞かされ、この二十四時間に捜しあてなければ愚鈍なる陪審官達はいよいよ有罪の判断を下すであろうという心細い宣告を下されるのである。
— 寺田寅彦 『初冬の日記から』 青空文庫
何物かの匂いを嗅いだ妻君は「陪審制度というものも一度見学の必要がある」という口実で自分もどうしても傍聴に出るのだと主張する。
— 寺田寅彦 『初冬の日記から』 青空文庫
悲しい事には吾々太陽の陪臣微々たる人間の目には堂々たる太陽の歩武がどちらに向いているという事がはっきり分らぬが、ただ周囲に動いている諸星の中でリーラ派のは速く動くように見え、カメロパルダリス派のは割合に吾等と歩調の差が少なく見えるから、先ず吾等は後の派に属するものと考えねばならぬ。
— 寺田寅彦 『宇宙の二大星流』 青空文庫
さてとよ……生肝を取って、壺に入れて、組屋敷の陪臣は、行水、嗽に、身を潔め、麻上下で、主人の邸へ持って行く。
— 泉鏡花 『絵本の春』 青空文庫
二名の陪席判事と一名の書記とはこれに続けり。
— 泉鏡花 『義血侠血』 青空文庫
正面には裁判長が二人の陪席とともに衣冠を正して控へて居た。
— 平出修 『公判』 青空文庫