房内
ぼうない
名詞
標準
文例 · 用例
大森書房内、高折茂。
— 太宰治 『虚構の春』 青空文庫
しかし時が經ち、夕飯を終へて灯りが淡く房内を照す頃になると氣持はぢんとおちついて來た。
— 島木健作 『一過程』 青空文庫
鐵格子から向うの房内をすかして見て、彼はふたたびあらたなおどろきに打たれた。
— 島木健作 『一過程』 青空文庫
緊張した顏つきになり、房内をふりかへつて何かいふと、人のけはひがしてすぐに二三人立つて來た。
— 島木健作 『一過程』 青空文庫
ある日の運動時間に道を行く彼の前を跳ねて行くその蟲の一つを素早く捕へて持ち歸り房内に放つたことがあつた。
— 島木健作 『第一義の道』 青空文庫
2 間もなく日が黄いろ味を帶びるやうになり戸まどひした赤とんぼがよく監房内に入つて來ることなどがあつて、漸く秋の近さが感ぜられるやうになつた。
— 島木健作 『癩』 青空文庫
房内はきちんと整頓されてゐてきれいであつた。
— 島木健作 『癩』 青空文庫
監房内にはだからどんな反則が行はれつゝあるか、それは想像するに難くはないのである。
— 島木健作 『癩』 青空文庫