海光
かいこう
名詞
標準
文例 · 用例
庄太は浅草の馬道に住んでいながら、その菩提寺は遠い百人町の海光寺であるので、きょうは親父の命日で朝から墓参に来ると、ここらには唐人飴の噂がいっぱいに拡がっていた。
— 唐人飴 『半七捕物帳』 青空文庫
小三津の死骸は師匠の小三が引き取って、海光寺に葬りました。
— 唐人飴 『半七捕物帳』 青空文庫
信濃路を別れて十日あまり、明るい海光に曝されつづけた私の眼に、おなじ名の花とおもえない、みすぼらしいみじめな花の姿が強いられた。
— 立原道造 『夏秋表』 青空文庫
海光城ヶ島の落日太陽が落ちかゝつた。
— 北原白秋 『畑の祭』 青空文庫
註 アイヌ・モシリ 蝦夷島(アイヌ語) カムイ・ユカラ 神謡( 同 ) オイナ・カムイ 古伝神( 同 )曇り日のオホーツク海光なし、燻し空には日の在処、ただ明るのみ。
— 北原白秋 『海豹と雲』 青空文庫
太い白眼の底一ぱいに、黒い熱涙を漂はして時々、海光のキラメキを放つて俺の顔を射る。
— 富岡誠 『杉よ! 眼の男よ!』 青空文庫
私は遥かの地平線に散り乱れる海光色の光弾と、中空に辷り登っている石灰色の月の光りに、交る交る照らされて行く候補生の拉甸型の上品な横顔を見上げて行く中に又も胸が一パイになって来た。
— 夢野久作 『戦場』 青空文庫
海光 ガブリエレ・ダンヌンチオ児等よ、今昼は真盛、日こゝもとに照らしぬ。
— 上田敏 『海潮音』 青空文庫