廃兵
はいへい
名詞
標準
disabled soldier
文例 · 用例
帰り路に虎渓橋の上でカーキ色の軍服を着た廃兵に逢った。
— 岡本綺堂 『秋の修善寺』 青空文庫
「帰って来ても、廃兵とか、厄介者とか云われるのやろう。
— 岩野泡鳴 『戦話』 青空文庫
僕は、空想の驢馬から転落して重傷を負ひ、おそらく消極的な喪心の廃兵だつた。
— 牧野信一 『凩日記』 青空文庫
保険屋8・22(夕) 今の世に廃兵と生命保険の勧誘員ほど蒼蠅い者は、たんと有るまい。
— 大正六(一九一七)年 『茶話』 青空文庫
「かかる官府の豹変は平安盛時への復帰とも解釈されるし、また政府の思想的一角が今日、俄かに欧化した」とも云い得るかのようであるが、実際には帝国芸術院が出来ると一緒に忽ち養老院、廃兵院という下馬評が常識のために根をすえてしまった。
— 宮本百合子 『矛盾の一形態としての諸文化組織』 青空文庫
そこの住人であった一人の廃兵と労働者とが憲兵に引っぱられた。
— 宮本百合子 『マクシム・ゴーリキイの発展の特質』 青空文庫
そこの住人であった一人の廃兵と労働者とが憲兵に引っぱって行かれた。
— ――幼年時代・少年時代・青年時代―― 『マクシム・ゴーリキイの伝記』 青空文庫
これら三つの戦争は、そのときどきの英雄大将を生みつつ一方では日本の街頭に廃兵の薬売りの姿を現出し、一将功なって万骨枯る、の思いを与えた。
— 宮本百合子 『平和への荷役』 青空文庫
作例 · 標準
かつての激戦地には、生き残った廃兵たちが身を寄せる施設があったという。
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戦後の街角で、負傷して廃兵となった男たちが物乞いをする姿は珍しくなかった。
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古い小説の中で、盲目の廃兵が故郷に帰り着くまでの苦難が描かれていた。
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