剛柔
ごうじゅう
名詞名詞-の形容詞
標準
hardness and softness
文例 · 用例
そのころの郷里には「切りもぐさ」などはなかったらしく、紙袋に入れたもぐさの塊から一ひねりずつひねり取っては付けるから下手をやると大小ならびにひねり方の剛柔の異同がはなはだしく、すえられるほうは見当がつかなくて迷惑である。
— 寺田寅彦 『自由画稿』 青空文庫
矮鶏の温柔なちんまりした形に対して、軍鶏の勇猛な処を鑿打ち半分で、かさかさと荒けずりの仕事を見せると、形の上からも矮鶏の軟らかさに対して剛柔の対比にもなるし、また、仕事の上では粗密とか強弱などの調和も見せられる、これは話して見ようと思い、その事を話すと、「それはどうもおもしろい。
— 鶏の製作を引き受けたはなし 『幕末維新懐古談』 青空文庫
易辞によると、それは「剛柔始交而難生。
— 横光利一 『馬車』 青空文庫
応接掛りは不断の真裸体に似ず、袴羽織にチャント脇差を挟して緩急剛柔、ツマリ学医の面目云々を楯にして剛情な理屈を云うから、サア先方の医者も困て仕舞い、そこで平あやまりだと云う。
— 福翁自伝 『福翁自伝』 青空文庫
事実がかくあると単純に剛柔の区別につき一言したいのである。
— 新渡戸稲造 『自警録』 青空文庫
僕がここに剛柔を説くにも、外貌に現れた剛柔と説かんとしない。
— 新渡戸稲造 『自警録』 青空文庫
剛柔、分を守りて人格が円満 さて心の剛柔とは、すでに前に女という字についていえるごとく、善意にも悪意にも解せられる。
— 新渡戸稲造 『自警録』 青空文庫
剛柔が能くその分を守りその調和を保ちて、はじめて円満なる人格を作り上げる。
— 新渡戸稲造 『自警録』 青空文庫
作例 · 標準
この武術は、剛柔の技を巧みに使い分けることで相手を制する。
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彼の経営哲学は、剛柔を兼ね備えたバランスの取れたものだった。
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剛柔の組み合わせが、その建築物の安定性を高めている。
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