無手と
むずと
副詞
標準
strongly
文例 · 用例
『やつちまへ』『疊ん仕舞へ』彌次馬の聲援、畢竟は我が味方と、芳は勇み立つて、無手と對手の襟髮を掴むや、馬手の下駄は宙を飛んで、その頬桁を見舞はんとす。
— 萩原朔太郎 『二十三夜』 青空文庫
……鷹揚に、然も手馴れて、迅速に結束し果てた紳士は、其の爲に空しく待構へて居たらしい兩手にづかりと左右、其の二人の女の、頸上と思ふあたりを無手と掴んで引立てる、と、呀?
— 泉鏡太郎 『魔法罎』 青空文庫
好接異客、は可いが、お追從連を眼下に並べて、自分は上段、床の前に無手と直り、金屏風に御威光を輝かして、二十人前の塗ばかり見事な膳、青芋※の酢和で、どぶろくで、「さ、さ、誰も遠慮せんで。
— 泉鏡太郎 『畫の裡』 青空文庫
」 言畢つて、肩に手を掛け、雪なす胸に毛だらけの手を無手と置き、横に掴んで、ニタ/\と笑ふ。
— 泉鏡太郎 『麥搗』 青空文庫
それから崕になって、郡が違い、海の趣もかわるのでありますが、その崕の上に、たとえて申さば、この御堂と背中合わせに、山の尾へ凭っかかって、かれこれ大仏ぐらいな、石地蔵が無手と胡坐してござります。
— 泉鏡花 『春昼』 青空文庫
其の間をくわつと輝く、電光の縫目から空を破つて突出した、坊主の面は物凄しいものである…… 唯見れば、頭に、無手と一本の角生ひたり。
— 泉鏡太郎 『神鑿』 青空文庫
百人長は毛脛をかかげて、李花の腹部を無手と蹈まへ、ぢろりと此方を流眄に懸けたり。
— 泉鏡花 『海城発電』 青空文庫
それはイガ栗頭の黒木繁であったが、毛ムクジャラの両腕を引き曲げて、寝巻の胸に沈み込んだメスの柄を、品夫の右腕と一緒に無手と掴んだ。
— 夢野久作 『復讐』 青空文庫
作例 · 標準
彼は逃げようとする犯人の腕を無手と掴んだ。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
泣き叫ぶ子供を無手と抱き寄せて、母親は宥めた。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
侍は刀の柄を無手と握りしめ、相手を睨みつけた。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview