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漕運

そううん
名詞
1
標準
文例 · 用例
鐘が淵の下にまた大川より東に入る渠あり、奥行いと浅けれど紡績会社のために漕運の便を与ふること少なからず。
幸田露伴 水の東京 青空文庫
この一条の水路もまた不潔と狭隘とを以て人の厭ふところなるが、これまた湿気排除のためと漕運の便とのために重要の一路たらずんばあらず。
幸田露伴 水の東京 青空文庫
されば三味線堀は今も既に不忍の池の余水を受くるといへども、なほこれを修治拡大して立派なる渠となし、また一路を分岐せしめて、竹町仲徒士町等を経て南の方秋葉の原鉄道貨物取扱所構内の水路に通じ、神田川に達するに至らしめなば、漕運の利は必ずしも大ならずとするも衛生上の益は決して尠少ならざるべし。
幸田露伴 水の東京 青空文庫
外濠はこれに尽くるにはあらねども漕運の便は実に揚場に極まりて、これより以上は神田川の称もまた止む。
幸田露伴 水の東京 青空文庫
赤羽川は渋谷橋の下流にして、遠く幡谷の方より来るといへども、その漕運の功をなすは瓦斯会社と芝新浜町との間の落口より溯つて金杉橋将監橋芝園橋赤羽根橋中の橋辺までにして、中の橋以上は辛うじて一之橋あたりまで小舟を通ずるのみ。
幸田露伴 水の東京 青空文庫
この漕運に故障が出來ると、國家の命脈に直接の影響が及ぶ。
桑原隲藏 歴史上より觀たる南支那の開發 青空文庫
唐の徳宗の時、暫く漕運の阻絶せし爲め、長安は饑窮に迫り、不穩を極めたが、やつと南米が到達すると、天子は太子と共に、吾父子得生矣とて、祝杯を擧げられた。
桑原隲藏 歴史上より觀たる南支那の開發 青空文庫
そして私の生家はその地方の漕運業を獨占してゐた問屋であり、村の名主でありました。
石川三四郎 青空文庫