社人
しゃにん
名詞
標準
文例 · 用例
その晩、家へ帰って東海道名所図会を繰ってみると、三州池鯉鮒の宿のくだりに知立の神社のことが詳しく記されて「蝮蛇除の神札は別当松智院社人よりこれを出だす。
— お化け師匠 『半七捕物帳』 青空文庫
七八丁入り社人若山八兵衛といふものを導として境内を歴覧す。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
玄仙は詩に「旧社人」と称してある。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
その筆者は原著者たる「満鉄社人事課××氏」の名を掲げ、その原本が大正十年中発売禁止となった事を述べた上、次の如き意見を付け加えている。
— 夢野久作 『東京人の堕落時代』 青空文庫
しまいには、地方官の中にすら廃仏の急先鋒となったものがあり、従来の社人、復飾の僧侶から、一般の人民まで、それこそ猫も杓子もというふうにこの勢いを押し進めてしまった。
— 第二部下 『夜明け前』 青空文庫
文楽の人形劇にまで変化した我国の「傀儡」が摂津西宮神社の社人から出たのを思ふと、我国の昔の土俗宗教にも同じやうな神体があつたのでなからうか。
— 附 満蒙の歌 『満蒙遊記』 青空文庫
河原の真中で弾く分には、誰も文句をいうものはなかろう」 社人は、一刻の猶予も与えずに追い立てるから、弁信も詮方なく、琵琶を抱いて立ち上りました。
— 無明の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
わからずやの社人に差図をされた通り、正直に程遠からぬ分倍河原へ出てしまいました。
— 無明の巻 『大菩薩峠』 青空文庫