他出
たしゅつ
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
going out
文例 · 用例
蔵はいろは四十八蔵あり、三四里の間にわが土地を踏まずには他出できなかったという。
— 岡本かの子 『雛妓』 青空文庫
本当に、この毎年の二所詣は、将軍家の深い御敬神のお心から取行はせられたとは言へ、滅多に遠く御他出などなさらなかつた将軍家にとつては、これが唯一のお気晴しの御遊山であつたのかも知れませぬ。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
二、三日あるいはもつと永い他出か。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
「なに、提灯を貸した、それは人違いだろう、私は昨日は他出しなかったよ」と、源之丞はけげんな顔をした。
— 田中貢太郎 『魔王物語』 青空文庫
翌日になって、他出していた友達が帰ってきて旅館へ顔を出した。
— 田中貢太郎 『蘇生』 青空文庫
彼はそれから他出することも稀になつた。
— 長塚節 『土』 青空文庫
私の母も気の毒に思つたし、僅に三人の家族のうちでそれも私の父は大概他出して居るので家に在るものは母と私と二人のみで、傭人が寂しい夜をやつと賑はして居たに過ぎない不自由だらけな生活であつたのだから、針仕事の出来るといふのを幸に一時預つてやらうといふことにも成つたのである。
— 長塚節 『隣室の客』 青空文庫
私は他出した時萌黄の木綿を一反買つて来てやつた。
— 長塚節 『隣室の客』 青空文庫
作例 · 標準
「主人はあいにく他出しておりまして、夕方には戻る予定です」
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父は仕事が忙しく、週末でも急な呼び出しで他出することが多い。
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他出の際は、必ず戸締まりと火の元を確認するようにしている。
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