梧桐
あおぎり異読 ごとう・アオギリ
名詞
標準
Chinese parasol-tree (Firmiana simplex)
文例 · 用例
最初に軒端の廻燈籠と梧桐に天の河を配した裏絵を出したら幸運にそれが当選した。
— 寺田寅彦 『明治三十二年頃』 青空文庫
その後に冬木立の逆様に映った水面の絵を出したらそれは入選したが「あれはあまり凝り過ぎてると碧梧桐が云ったよ」という注意を受けた。
— 寺田寅彦 『明治三十二年頃』 青空文庫
募集した絵をゆっくり一枚一枚点検しながら、不折や虚子や碧梧桐を相手に色々批評したり、また同時に自分の描いておいた絵を見せたりして閑談に耽るのがあの頃の子規の一つの楽しみであったろうということも想像される。
— 寺田寅彦 『明治三十二年頃』 青空文庫
それからまた低気圧が来て風が激しくなりそうだと夜中でもかまわず父は合羽を着て下男と二人で、この石燈籠のわきにあった数本の大きな梧桐を細引きで縛り合わせた。
— 寺田寅彦 『庭の追憶』 青空文庫
この梧桐は画面の外にあるか、それとももうとうの昔になくなっているかもしれない。
— 寺田寅彦 『庭の追憶』 青空文庫
庭は一隅の梧桐の繁みから次第に暮れて来て、ひょろ松檜葉などに滴る水珠は夕立の後かと見紛うばかりで、その濡色に夕月の光の薄く映ずるのは何とも云えぬすがすがしさを添えている。
— 幸田露伴 『太郎坊』 青空文庫
庭には梧桐を動かしてそよそよと渡る風が、ごくごく静穏な合の手を弾いている。
— 幸田露伴 『太郎坊』 青空文庫
わかい馭者は窓のないカキ色の囚人馬車を梧桐のかげにひき入れたまま、しづかに読み耽る……こころもち疲れた馬の呼吸……短く刈つた栗毛の光沢から沁み出る臭の奇異な汗ばみ、その上にさしかくる新聞紙の新しい触感、わか葉の薄い緑の反射。
— 北原白秋 『東京景物詩及其他』 青空文庫
作例 · 標準
学習を通じて知識の幅が広がる。
研究論文は学問の進展を示す。
教育的な価値観が人生を左右する。
学問的な探求は終わることのない旅だ。