野ざらし
のざらし
名詞-の形容詞
標準
weather-beaten
文例 · 用例
そのうちに私は小説に行きづまり、謂わば野ざらしを心に、旅に出た。
— 太宰治 『川端康成へ』 青空文庫
わたくしは池上が憧憬してとき/″\口誦み、その癖、自分の気持は全然それに当嵌め切れなかった芭蕉の「野ざらし紀行」の書き出しの文句の耳についてるのを、ふと思い出しまして、口に呟いてみます。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
ただ、かさかさになった麦のきりかぶだけ、野ざらしになって氷の張った地面に立っていたのです。
— LITTLE TINY OR THUMBELINA 『おやゆび姫』 青空文庫
兄としてこのような決心をするようになったのは(彼が私に語ったところでは)、死者の病気の性質が普通のものではないことや、彼女の医師の側の差し出がましい熱心な詮索や、一家の埋葬地が遠い野ざらしの場所にあることなどを、考えたからであった。
— THE FALL OF HOUSE OF USHER 『アッシャー家の崩壊』 青空文庫
勿論下総十五郎の啖呵は、大野ざらしの彫り物の中から、井水のように凄じく噴きあげている最中なのです。
— 千代田城へ乗り込んだ退屈男 『旗本退屈男 第十一話』 青空文庫
出ましょうよ」 下総十五郎、背中の野ざらし彫りは伊達ではないとみえるのです。
— 千代田城へ乗り込んだ退屈男 『旗本退屈男 第十一話』 青空文庫
野ざらしの風颯々と。
— 北村透谷 『北村透谷詩集』 青空文庫
それが、野ざらしをこゝろに風のしむ身かな秋十とせ却つて江戸をさす古郷にはじまる「野ざらし紀行」以後の一貫した態度であることは十分頷ける。
— 宮本百合子 『芭蕉について』 青空文庫
標準
bleached skull