幻辞.com

柄にもなく

がらにもなく
表現副詞
1
標準
out of character
文例 · 用例
そしたらどういう加減か小十郎の柄にもなく登り口をまちがってしまった。
宮沢賢治 なめとこ山の熊 青空文庫
九州の女を相手にするようなわけにはいかない――と、ちょっと冴子の「銀座スタイル」に信吉は柄にもなく圧されていた。
織田作之助 夜の構図 青空文庫
這入って来た時はひどく陽気な顔をしていたくせに、涙なんぞ滾して、柄にもなく案外感情家のこの活動役者は、すでに充分こっちを戸惑いさしておきながら、この先更に何を云い出すか解らない――『身代りに?
渡辺温 象牙の牌 青空文庫
実にこうした思索の点では、僕は自分の柄にもなく、地獄の悪魔の如き執念深さと、不撓不屈の精神を有している。
萩原朔太郎 詩の原理 青空文庫
道の向う側の黒い板塀の下に一株の紫陽花が咲いていて、その花がいまでもはっきり頭に残っているところから考えると、或いは僕はそのとき柄にもなく旅愁に似たセンチメンタルな気持でいたのかも知れないね。
太宰治 青空文庫
三造は、彼が中学の四年のとき、何かの機会から柄にもなく急に棒高跳の名手になりたいと思い立って、一人で練習をはじめたことを憶い出した。
中島敦 プウルの傍で 青空文庫
柄にもなく歌が唱いたくなり、すんでのことに、声を張上げるところだった。
中島敦 悟浄出世 青空文庫
ヴァイオレット・スミス嬢は、その夜おそく、ベーカー街にやって来たのであったが、この美しい背の高い、物腰の上品な、若い婦人に突然に来訪されて、その話を持ち出されて、懇ろに依頼されても、ホームズはその持前の柄にもなく、意外に不愛想であった。
コナン・ドイル 自転車嬢の危難 青空文庫
作例 · 標準
万年金欠の兄が、柄にもなく真面目な顔をして「今日から貯金を始める」と言い出した。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
週末はいつも家でゴロゴロしている父が、柄にもなく早起きしてジョギングに出かけていった。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
彼は柄にもなく緊張した面持ちで、結婚式のスピーチ原稿を何度も読み返している。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
柄にもなく(がらにもなく) — 幻辞.com