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治人

ちじん
名詞
1
標準
文例 · 用例
良心から切り離されて 台湾征伐、熊本籠城、日清日露の両戦役、又は北清事変、青島征伐等を見た明治人、勤倹尚武思想を幾分なりとも持っている明治人は、科学文明で煎じ詰められた深刻な享楽主義をとても理解し得ない。
夢野久作 東京人の堕落時代 青空文庫
治人はこうして、大正人であるその子弟から軽蔑されなければならなくなった。
夢野久作 東京人の堕落時代 青空文庫
治人はしかしこれを自覚しない。
夢野久作 東京人の堕落時代 青空文庫
記者も矢張り明治人であった。
夢野久作 東京人の堕落時代 青空文庫
ブル、プロ、ファン、セット位しか知らない明治人に、彼等の会話や手紙が理解されよう筈がない。
夢野久作 東京人の堕落時代 青空文庫
最初|河水の汎濫を防ぐために築いた向島の土手に、桜花の装飾を施す事を忘れなかった江戸人の度量は、都会を電信柱の大森林たらしめた明治人の経営に比して何たる相違であろう。
永井荷風 夏の町 青空文庫
先生は切下げ髪で黒いお羽織を着て、いかにも御老女様といふやうにぴたりと坐つて人と応待されたが、やはり明治人であつて西洋風のお料理が大好きで、いつでも土曜日の晩には本式の濃厚なスチユーを充分たくさん作つて、翌日もそれを温めてたべるのだと言つてをられた。
片山廣子 「子猫ノハナシ」 青空文庫
暮春嘆息――立原道造君を憶ふ――三好達治人が 詩人として生涯ををはるためには君のやうに聰明に 清純に純潔に生きなければならなかつたさうして君のやうに また早く死ななければ!
――立原道造君を憶ふ―― 暮春嘆息 青空文庫