通行人
つうこうにん
名詞頻度ランク #17336 · 青空 607 例
標準
passerby
文例 · 用例
月夜に往来へ財布を落しておいて小蔭にかくれて見ている、通行人があたりを見廻わしてそれを拾おうとするときに、そっと手許の糸を手繰ると財布がひとりでするすると動き出すというような深刻な教育法をも実行した事があったようである。
— 寺田寅彦 『重兵衛さんの一家』 青空文庫
碁盤の目ほどに窓の多いデパートメント、タンクを伏せたように重っ苦しい大屋根、長方形の箱を、手品師の手際で累積したようなアメリカ式鉄筋コンクリートの高層築造物は、垂直の圧力を通行人の頭上に加えて虚空の「通せん坊」をしあっている。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
またある地方では同様な碑を、山腹道路の傍で通行人の最もよく眼につく処に建てておいたが、その後新道が別に出来たために記念碑のある旧道は淋れてしまっているそうである。
— 寺田寅彦 『津浪と人間』 青空文庫
自分などの専門の○界における役割もざっとこれに似たもののような気がしてそれらの「通行人、大ぜい」諸君の心持を人事ならず色々と想像してみるのであった。
— 寺田寅彦 『初冬の日記から』 青空文庫
=五郎蔵の家の表 大吉と半次格子戸をガラリと開くと、 バラバラと五六人の通行人急ぎ、 走り去る。
— 山中貞雄 『中村仲蔵』 青空文庫
と同時に、カッフェの店先を掃除してゐた、一人の給仕は、手を休めながら、物珍らしさうに、身體を不意にゆすぶり、立ち止まり、それからぴよんぴよん跳びながら、再び歩き出してゆくその通行人を眺めました。
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『巴里の手紙』 青空文庫
子供の時分には、絵で見て橇をこしらえて雪の降らない道の上をがた/\引っぱりまわって、通行人の邪魔をした。
— 黒島傳治 『自画像』 青空文庫
木材を満載したその荷馬車の車輪が道路の窪みの深い泥に喰い込んで動かなくなったのを、通行人が二人手を貸して動かそうとしていた。
— 寺田寅彦 『断片(1)』 青空文庫
作例 · 標準
駅前広場は、朝夕のラッシュ時に多くの通行人で賑わう。
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突然の出来事に、通行人の足が次々と止まった。
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困っている様子の通行人に、道案内を求めた。
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