声々
こえごえ
名詞
標準
voices (of many people)
文例 · 用例
「病室の奴等は……」と思ふとその饒舌の声々に腹が立つたが、その入院してる一人々々の顔を憶ひ出すと、何にも云へぬ気がした。
— 中原中也 『医者と赤ン坊』 青空文庫
右へ廻れば藤棚の下に「御子供衆への御土産一銭から御座ります」と声々に叫ぶ玩具売りの女の子。
— 寺田寅彦 『半日ある記』 青空文庫
から/\と引き出せば後にまた御機嫌ようの声々あまり悪からぬものなり。
— 寺田寅彦 『東上記』 青空文庫
韋駄天を叱する勢いよく松が端に馳け付くれば旅立つ人見送る人|人足船頭ののゝしる声々。
— 寺田寅彦 『東上記』 青空文庫
欄下の溜池に海蟹の鋏動かす様がおかしくて見ておれば人を呼ぶ汽笛の声に何となく心|急き立ちて端艇出させ、道中はことさら気を付けてと父上一句、さらば御無事でと子供等の声々、後に聞いて梯子駆け上れば艫に水白く泡立ってあたりの景色廻り舞台のようにくる/\と廻ってハンケチ帽子をふる見送りの人々。
— 寺田寅彦 『東上記』 青空文庫
さるにや気も心もよわよわとなりもてゆく、ものを見る明かに、耳の鳴るがやみて、恐しき吹降りのなかに陀羅尼を呪する聖の声々さわやかに聞きとられつ。
— 泉鏡花 『龍潭譚』 青空文庫
寺々の鐘が鳴り渡ると爆竹がとどろいてプロージット、プロージットノイヤールという声々が空からも地からも沸き上がる。
— 寺田寅彦 『銀座アルプス』 青空文庫
――が焼けるのだと、窓の下をわめいて行きちがう人の声々で知った。
— 岡本かの子 『窓』 青空文庫
作例 · 標準
広場には反対運動に参加した人々の、怒りに満ちた声々が渦巻いている。
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祭りの夜、屋台の周りからは子供たちの楽しそうな声々が聞こえてきた。
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審判の判定を巡って、観客席からは不満の入り混じった声々が上がった。
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