厳として
げんとして
表現副詞
標準
resolutely
文例 · 用例
恋愛にも種々あります、幼時の初恋、青年期中年期の恋、その何れもが大部分自分の意識する処は、詩的感激、ロマンチツクな精神慾ではありますが、意識無意識にかゝはらず、その底には厳として、肉体的意慾が横はり、それが流露を遂げさせんとの自然の意志が実に緊密に加勢せられてあります。
— 岡本かの子 『恋愛といふもの』 青空文庫
さて、私はすでに、恋愛の根底に、厳として性慾の横はれるを云ひました。
— 岡本かの子 『恋愛といふもの』 青空文庫
」と、雪枝がきけば、 老人、T「落ちぶれたりとも、 物部嘉助も、 武士の端くれ」 厳として言い放ち、T「忰が河原乞食に、 成り下ったと、 世間へ知れては、此の嘉助、 御先祖様に申訳立たぬ」 と云えば、 雪枝、まァと云った体。
— 山中貞雄 『中村仲蔵』 青空文庫
兵卒と下士の区別、兵卒と将校の区別は、勿論厳として存在した。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
肉体を描いた小説が肉体的でない、――それほど日本の伝統的小説には新しいものをうみ出す地盤がなくて、しかも、権威だけは神様のように厳として犯すべからざるものだから、呆れざるを得ない。
— 織田作之助 『可能性の文学』 青空文庫
右にうずくまるのがライオン岩、深厳として赭黒である。
— 北原白秋 『木曾川』 青空文庫
鷹は絶壁の遥に黒く、しかも確実に二個の点として厳としている。
— 北原白秋 『木曾川』 青空文庫
鉦鼓淵、盗人谷、その天上の風格は亭々と聳立する将軍台、また厳として平なる金床台。
— 北原白秋 『木曾川』 青空文庫
作例 · 標準
彼は自分の意見を厳として譲らなかった。
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先生は生徒たちに、規律を厳として守るよう指導した。
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厳として動かない岩のように、その建物は長い年月を経てきた。
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