一刻も早く
いっこくもはやく
表現副詞
標準
immediately
文例 · 用例
白い沫が、その上を回転して、両崖の森林を振りかえりながら、何か、禍の身に迫るのを、一刻も早く遁げたいというように、後から後から、押し合って、飛んで行く。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
海上の日の出がどんなに美しかろうが、海鳥が飛ぼうが、鯨がはねようがそんな事はどうでもよい、一刻も早く目的地に上陸して動かぬ地盤が踏みたいと願う。
— 寺田寅彦 『汽船の改良』 青空文庫
そして、ドストイェフスキイは一刻も早く原稿を金に換へなければならないために額に汗を流しながらペンを動かした。
— 南部修太郎 『氣質と文章』 青空文庫
もう斯うなつたら娘をかゝへて一刻も早くこんな化物屋敷を逃げ出すよりほかはあるまいと、お道はもう夫のことも自分のことも振返つてゐる餘裕がなくなつた。
— お文の魂 『半七捕物帳』 青空文庫
なにしろ、こんな薄気味の悪いところは一刻も早く逃げ出したいと思ったが、どこからどう抜け出していいか、彼女にはとても方角が立たなかった。
— 奥女中 『半七捕物帳』 青空文庫
彼は一刻も早く妻の顔を見たかった。
— 黒島傳治 『窃む女』 青空文庫
下手におていさいをつくろって、やせ我慢して愚図々々がんばって居るよりは、どうせ失態を見られたのだ、一刻も早く脱走するのが、かえって聡明でもあり、素直だとも思われた。
— 太宰治 『八十八夜』 青空文庫
一刻も早く修理したくて、まだ空襲警報が解除されていないのに、油紙を切って、こわれた跡に張りつけましたが、汚い裏側のほうを外に向け、きれいなほうを内に向けて張ったので、妻は顔をしかめて、あたしがあとで致しますのに、あべこべですよ、それは、と言いました。
— 太宰治 『春』 青空文庫
作例 · 標準
事故の知らせを聞いて、彼女は一刻も早く家族の元へ駆けつけたかった。
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この素晴らしいアイデアを、一刻も早く形にして世に出したい。
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「一刻も早く、この紛争が終わることを心から願っています。」
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夏休みが待ちきれない。一刻も早く南の島でのんびりしたい。
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