桜煮
さくらに
名詞
標準
boiled octopus dish
文例 · 用例
『何をさくらに』(待てといふに散らでしとまるものならば何を桜に思ひまさまし)という歌のように、そうした人が長生きしておれば、一方で不幸に甘んじていなければならぬ人も多くできるわけだ。
— 若菜(下) 『源氏物語』 青空文庫
さくらに十日ほどおくれて、若い下僕の吾平が行方を昏ましたので、密通のうえかけおちということに紛れはなかった。
— 山本周五郎 『醜聞』 青空文庫
さくらになにか企みがあるとしても、これほど偶然に条件が揃うというのは、人間の意志のちからではなく、やはりもっと大きな、なにか眼に見えない力の支配によるものではないか。
— 山本周五郎 『醜聞』 青空文庫
女が嫁にゆけば、その家の家風と、良人の習慣に順応するのが当然であり、功刀家の生活がさくらに順応できないほど、非人間的だったとはいえない筈だ。
— 山本周五郎 『醜聞』 青空文庫
「しかしおれにはおれの生きかたしかできなかった」と彼は呟いた、「おれには功刀の家名が大切だったし侍として他に恥じない人間になろうとつとめただけだ」 そう呟きながらも、さくらに云われたことは、抵抗しようのないちからで彼の弱点をあばき続けるように思えた。
— 山本周五郎 『醜聞』 青空文庫
「表沙汰にできたらなあ」と功兵衛はまた呟いた、「――しかし瘤があるからな、侍の面目、家名、人には見せられない瘤か、さくらにはそれが見えたんだな」 もしもかれらが新らしい手を打ってくるとすれば、もう隠しとおすことはできない。
— 山本周五郎 『醜聞』 青空文庫
やがて結婚したのが、パリで札付きのならず者、こいつが、自分の妻をゲームのさくらに使ったのです。
— The Weight of the Crown 『王冠の重み』 青空文庫
まったく、美貌と上品を売りにすれば、いいさくらになれるのに。
— The Mystery of the Four Fingers 『謎の四つ指』 青空文庫
作例 · 標準
居酒屋で桜煮を注文したら、柔らかく煮込まれたタコが出てきた。
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桜煮は、タコを醤油と砂糖で甘辛く煮詰めた郷土料理だ。
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おばあちゃんが作ってくれた桜煮は、ご飯が何杯でも進む味だった。
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