女だてらに
おんなだてらに
副詞
標準
despite being a woman
文例 · 用例
明日の運命の墓誌銘をつくるために妾は女だてらに気が狂うほど急がしいのです。
— 吉行エイスケ 『地図に出てくる男女』 青空文庫
明日の運命の墓誌銘をつくるためには妾は女だてらに気が狂うほど急がしいのです。
— 吉行エイスケ 『地図に出てくる男女』 青空文庫
わたしはこれに読み当ったとき、女だてらに机の角を叩いて「畜生!
— 岡本かの子 『宝永噴火』 青空文庫
」「判ってるわよ、あの人に会いにでしょう」 宮子は蓮ッ葉に言いながら、何かむっとこみ上げて来る嫉妬を感じて、「――あんたが飲まなきゃ、あたしが飲むわよ」「女だてらに……」 と、言おうとしたが、さすがに鶴雄はそれはよした。
— 織田作之助 『それでも私は行く』 青空文庫
日本には、いま、ビールどころか、米も芋も食べられない人間がどれだけいるか知っていますか」「知ってるわよ」「知っていて、よくビールが、しかも白昼女だてらに飲めますね」「だって、その人達は結局落伍者じゃないの。
— 織田作之助 『それでも私は行く』 青空文庫
「なんだ、女だてらに昼間赤い顔をしやがって……」 しかし、その男も酔っぱらっていた。
— 織田作之助 『それでも私は行く』 青空文庫
この町で自転車に乗れるたった一人の娘である一枝の自転車のうしろに乗って遠乗りに行っていたのだと判ると、照井は毛虫を噛んだような顔で、「女だてらに自転車に乗るなんてけしからん。
— 織田作之助 『電報』 青空文庫
殊にも山賊の父から兇悪の血を受け、いまは父の真似して女だてらに旅人をおどしてその日その日を送り迎えしている娘だ。
— 太宰治 『新釈諸国噺』 青空文庫