馬耕
ばこう
名詞動詞-サ変
標準
tilling with horses
文例 · 用例
」と私は、もつともらしい顔をして首肯き、「僕の知識は、きのふ汽車の窓からこの津軽平野を眺めて得ただけのものなのですが、馬耕といふんですか、あの馬に挽かせて田を打ちかへすあれを、牛に挽かせてやつてゐるのがずいぶん多いやうですね。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
僕たちの子供の頃には、馬耕に限らず、荷車を挽かせるのでも何でも、全部、馬で、牛を使役するといふ事は、ほとんど無かつたんですがね。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
「お前は馬を持ってるくせに何んだって馬耕をしねえだ。
— 有島武郎 『カインの末裔』 青空文庫
日本型トラクターの能率は馬耕の二倍、人耕の十二倍で、しかも反当りの費用は人耕の四円五十三銭に比べて僅か一円九十五銭ですむ。
— 宮本百合子 『新しき大地』 青空文庫
女子青年が先に立って、婦人の馬耕競技会、草刈競技会、その他農業労働の重い部分を、どんなに女が成し遂げて行くかということを競争させられたし、農村における軍需食糧の供出は、又馬糧その他の供出は、都会に生活している婦人が察しもつかない程猛烈なものであった。
— 宮本百合子 『私たちの建設』 青空文庫
駒場の原では馬耕の様子を見せた。
— 本庄陸男 『石狩川』 青空文庫
そればかりでなく、戦時下の増産計画で、共同馬耕をつい先日協議したが、それも……村では、牡馬はよほどのよぼよぼでない限り、とうに徴発されてしまって殆んど残っていなかったのだ。
— 犬田卯 『荒蕪地』 青空文庫
馬耕から代掻えと四十日にわたる作業で疲れた馬は、ダラ/\と首を垂れた恰好で、作場路から佐太郎の家の屋敷畑の方に入つて来た。
— 伊藤永之介 『押しかけ女房』 青空文庫
作例 · 標準
昔の農村では、馬耕が一般的な農作業だった。
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現代では珍しくなった馬耕だが、一部の地域では伝統として残っている。
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馬耕によって畑を耕す光景は、どこか懐かしさを感じさせる。
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