割り書き
わりがき
名詞
標準
interlinear notes
文例 · 用例
その裏に太田正雄さん、文壇での通名木下杢太郎さんがこの本の装釘をして下すったと云うことわりがきがドイツ文で書き入れてあるが、あれも文芸委員会の文句を入れるに極まってから、その紙の裏が白くなるので、それを避けるために、思い立って入れた。
— 森鴎外 『訳本ファウストについて』 青空文庫
さらに一層研究したら、超自然的の原因などはなく、陽あたりが悪いとか、井戸水が悪いとか、まわりがきたないとか、家賃が高いとか、至極平凡な実際問題へ、帰納されるに相違ない。
— 国枝史郎 『剣侠受難』 青空文庫
文芸欄に、縦令個人の署名はしてあっても、何のことわりがきもなしに載せてある説は、政治上の社説と同じようなもので、社の芸術観が出ているものと見て好かろう。
— 森鴎外 『あそび』 青空文庫
第五階とことわりがきのしてあるところを辿ってホテルの窓を下からのぼって見ると、屋根部屋のすぐ下に当る。
— 宮本百合子 『中條精一郎の「家信抄」まえがきおよび註』 青空文庫
鳥が、くわえてきて、ここに植えた、花の運命も、ついに終わりがきたのであります。
— 小川未明 『公園の花と毒蛾』 青空文庫
すると、南チロオルのある宿所を教えてくれたが、そこへ出した僕の手紙は、受信人が行先を知らせずに、その地をまた去ってしまったという、ことわりがきがついて、僕のところへもどって来た。
— DER WILLE ZUM GLUCK 『幸福への意志』 青空文庫
あなたを目の先におかずに、という風なことわりがきが書かれたのも、あれは単にあなたへ向っての知的陳列の欲望とはちがったものを書く動機として感じていたからでした。
— 一九三九年(昭和十四年) 『獄中への手紙』 青空文庫
このことは、奧さん(芥川夫人)には、岩波の全集には掲載を禁ず、と、ことわりがきをつけると揚言してゐた振舞であり、僕らに對してはこざかしい挑戰である。
— 芥川龍之介の囘想 『二つの繪』 青空文庫
作例 · 標準
古文書を読むときには、本文の横に書かれた割り書きが理解の助けになる。
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この古典の教科書には、難しい単語に割り書きで現代語訳が添えられている。
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先生は生徒が書いた作文に、細かく割り書きをして指導してくれた。
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