綻びる
ほころびる
動詞-一段動詞-自動詞
標準
to come apart at the seams
文例 · 用例
梅の花の一輪二輪と綻びるころの朝夕は、空気がまだ本当に冷えびえとしていて、路傍には白刃のような霜柱が立ち並び、水溜まりには薄い氷がはっています。
— 佐左木俊郎 『季節の植物帳』 青空文庫
それから、その空虚を充そうとして、人瘤を探しだした私――と、この三つの人格が、今にも綻びるかと思われながら、じっとあの対立を保っていてくれるのです。
— 小栗虫太郎 『白蟻』 青空文庫
重たげに艶々しい若衆まげ、黒く大きく切れ長な目、通った鼻梁、綻びる紅花にも似てえましげな唇、そして白つつじをかざした手のあのしなやかさ!
— 三上於兎吉 『艶容万年若衆』 青空文庫
口やや大きく唇薄く、そこから綻びる歯の白さ、象牙のような光がある。
— 国枝史郎 『南蛮秘話森右近丸』 青空文庫
繕は綻びるを持前とする。
— 夏目漱石 『虞美人草』 青空文庫
わたくしは今心待ちに梅の蕾の綻びるのを待っているのだ。
— 永井荷風 『葛飾土産』 青空文庫
しかし出来損こなったら世の中に合わないで我慢するか、または世の中で合わせるまで辛抱するよりほかに道はなかろう」「しかし僕なんか、いつまで立っても合いそうにないぜ、心細いね」「あまり合わない背広を無理にきると綻びる。
— 夏目漱石 『吾輩は猫である』 青空文庫
と、その人は、しづかに、しかし歯切れよく、 ――わたくし、以前、浅草の、お宅の御近所にをりましたHでございますが…… ――あゝ、Hさん…… ぼくは思はずさういつて、そのまゝぼくの口辺の綻びるのを感じた。
— 久保田万太郎 『還暦反逆』 青空文庫
作例 · 標準
長年の酷使により、バッグの側面が「綻びて」しまった。
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古いカーテンの裾が、時間の経過とともに「綻びて」きた。
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「このぬいぐるみ、耳のところが「綻びて」きたよ。縫ってあげようか?」
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標準
to begin to open
作例 · 標準
長年の秘密が、ついに「綻びて」、真実が明らかになった。
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彼の表情がかすかに「綻びて」、安心した様子を見せた。
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「あら、あなたの顔に「綻びる」ような、嬉しいことがあったのね?」
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標準
to smile broadly
作例 · 標準
彼女の顔に、待ち望んでいた知らせを聞いて、満面の笑みが「綻びた」。
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子供が初めて「ママ」と呼んだ時、母親の顔に喜びが「綻びた」。
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「やったー!合格したよ!」と、彼女は嬉しそうに笑い、「綻びた」顔で友達に報告した。
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