開国論
かいこくろん
名詞
標準
文例 · 用例
正弘は彼に於て概ね開国論に左袒し、伊沢|美作守政義の洋行の議をさへ容れた。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
国内は開国論と攘夷論とで沸騰した。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
併し、開国論者といへども、幕府の態度を支持したのではなくして、当初から進歩的な鎖国排撃論者であつた。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
開国論の大先達と言はれる横井|小楠の如きも、その一人であつた。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
だが、幼少から重豪に育てられて、洋学好みの上に、開国論者であった。
— 直木三十五 『南国太平記』 青空文庫
まして、天下に攘夷、開国論の盛んなる折柄、異国船の来て、交易を強要したという重大事が、洩れずにおりましょうか。
— 直木三十五 『南国太平記』 青空文庫
徳川政府は行政外交の局に当て居るから拠ろなく開港説――開国論を云わなければならぬ、又行わなければならぬ、けれどもその幕臣全体の有様はドウだと云うと、ソリャ鎖国家の巣窟と云ても宜い有様で、四面八方ドッチを見ても洋学者などの頭を擡げる時代でない。
— 福翁自伝 『福翁自伝』 青空文庫
自分がその局に当て居るから拠ろなく渋々開国論を唱えて居ながら、その実を叩いて見ると攘夷論の張本だ。
— 福翁自伝 『福翁自伝』 青空文庫