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おだやか
名詞
1
標準
文例 · 用例
ただ近隣から、「糟谷の奥さんは陰気な人ねい」といわれるくらいのことで六、七年間はうすあたたかい平な月日を経過した。
伊藤左千夫 老獣医 青空文庫
かういふ歌を好きだの面白いのと云ふのは聊かかでなく思はれるが、只佳作だなど云ふのは猶をかしいからさう云つて置く。
伊藤左千夫 『悲しき玩具』を読む 青空文庫
幾度見ても寝顔はやかに静かで、死という色ざしは少しもない。
伊藤左千夫 奈々子 青空文庫
用字法や送仮名なども、大概もとのままにしたので、不当なものや不統一な所もある。
橋本進吉 古代国語の音韻に就いて 青空文庫
句の修辞から見れば、この解釈の方が当であり、無理がないように思われる。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
そこには、かな味と、やさしいリリシスムがあるだらう。
中原中也 河上に呈する詩論 青空文庫
その余威を駆って、と言っては不かもしれないが、自然派以外の作者たちは、たいていこの一派でやっつけられた。
――田山花袋氏―― 紀行文家の群れ 青空文庫
で、無形なものであるべき怨霊が、有形の棍棒を振うことは、これはかでない話であった。
葉山嘉樹 乳色の靄 青空文庫