田園風景
でんえんふうけい
名詞
標準
rural landscape
文例 · 用例
立野信之氏の、各人各説(同上)は、田園風景の一部ともいふべき場面に幾多の人物が現れ、厭味のない筆致で爽やかにうつし出されてゐる。
— 牧野信一 『浪曼的月評』 青空文庫
秋めいた微風が吹きはじめた頃で、たゞの散歩なら至極快い美しい眺めの田園風景なのだが、小樽は脇目も触れずに、上着を脱いでも汗は滲ませながら郵便脚夫のやうに忠実に進んで行つた。
— 牧野信一 『黄昏の堤』 青空文庫
帆村はノートを閉じて、車窓の向うにぐんぐん流れゆく田園風景に目をやった。
— 海野十三 『暗号数字』 青空文庫
田園風景がうらゝかだつた。
— 種田山頭火 『旅日記』 青空文庫
矢足は椿が多い、椿の里といつてもよからう(柿の里といつてもよいやうに)、今日もおばあさんとむすめさんとがその実をもいでゐる、絞つて油をとるために、――好ましい田園風景の一齣。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
――此頃の農家は忙しいが、寸閑をぬすんで、老人も子供もうち連れて柿をもいだり茸をさがしたりする、まことに美しい田園風景だ。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
今日は日曜日のお天気で浴客が多かつた、大多数は近郷近在のお百姓連中である、夫婦連れ、親子連れ、握飯を持つて来て、魚を食べたり、湯にいつたり、話したり寝たり、そして夕方、うれしげに帰つてゆく、田園風景のほがらかな一面をこゝに見た。
— 種田山頭火 『行乞記』 青空文庫
僕にむかって微笑みかけてくれる顔、僕をちょっと眺める顔、僕に無関心の顔、厚意ある顔、敵意を持つ顔、……だが、それらの顔はすべて僕のなかに日蔭や日向のある、とにかく調和ある静かな田園風景となっている。
— 原民喜 『鎮魂歌』 青空文庫
作例 · 標準
列車から見える田園風景は、旅の疲れを癒してくれる。
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画家は日本の美しい田園風景を絵に残そうと筆を執った。
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この映画は、日本の古き良き田園風景を舞台にしている。
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