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実意

じつい
名詞
1
標準
sincerity
文例 · 用例
「折角の学問の才を切れ端にして使い散らさないように――」 と始終忠告していた父が、その実意からしても死ぬ少し前、主人を養子に引取って永年苦心の蒐集品と、助手の私を主人に譲ったのは道理である。
岡本かの子 東海道五十三次 青空文庫
あいつらはただ、自分の品位を落しやしないか、それだけを気にしてわくわくして、さうして妙に客を警戒して、ひとりでからまはりして、実意なんてものは爪の垢ほども持つてやしないんだ。
太宰治 お伽草紙 青空文庫
それで彼らのヴィジョンが破れ、悠々たる無限の時間が、非東洋的な現実意識で、俗悪にも不調和に破れてしまった。
萩原朔太郎 日清戦争異聞(原田重吉の夢) 青空文庫
「ほほほ、いうことだけ聞いていると、三ちゃんは、大層強そうだけれど、その実意気地なしッたらないんだもの、何よ、あれは?
泉鏡花 海異記 青空文庫
実意のある無しが、鼻の表現にすっかり現われるという事になります。
夢野久作 鼻の表現 青空文庫
事実上口先でどんなにうまい事を云っても、実意のある無しは鼻の表現に依ってチャンと相手に感じているので、只相手の神経の鋭敏さ、又は気持ちの静かさに依って、その感じ方に早し遅しがあるだけの違いであります。
夢野久作 鼻の表現 青空文庫
この空虚が鼻の表現に顕われて、その実意のある無しを証明するのであります。
夢野久作 鼻の表現 青空文庫
祭典は従来氏子人民好んでこれを全うし、崇敬も実意のあらん限り尽しおれり。
南方熊楠 神社合祀に関する意見 青空文庫