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紙幟

かみのぼり
名詞
1
標準
文例 · 用例
此駅小吏余輩を迎ふるに小紙幟上姓名を書して持来|轎前に在て先導す。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
風が南からソヨ/\吹いて、「諸行無常」「是生滅法」の紙幟がヒラ/\靡く。
徳冨健次郎 みみずのたはこと 青空文庫
「皆入れてしまうとよ」囁き合うて、行列の先頭に来た紙幟は青竹からはずして、柩の上に投げ込まれた。
徳冨健次郎 みみずのたはこと 青空文庫
紙幟を押立て、模造大御所で納まり返って、あたら金銭と時間をつぶし、いい年をした奴が、戦争ごっこをしてみたところで、何が面白れえ―― 子供じゃあるめえし――と言って、米友がさげすむのも無理はないのです。
新月の巻 大菩薩峠 青空文庫
米友が不審がって、過ぎ行く駄馬の一行を後から見送ると、真先に立った駄賃馬の背に立てられた紙幟の文字が明らかに読めるようになりました。
新月の巻 大菩薩峠 青空文庫
身にはやれ衣をまとい、背中に紙幟を一本さし、小さな形の釣鐘を一つ左手に持って、撞木でそれを叩きながら、お角さんの舟をめがけて何かしきりに唸り出しました。
新月の巻 大菩薩峠 青空文庫
例えば真白い木綿達磨、紙幟、かなかんぶつ、高燈籠といったようなものを誰が持ち来たすともなく持ち来たして押立てる。
胆吹の巻 大菩薩峠 青空文庫
五 文治が先に立って江戸橋へ向って参りますと、真先に紙幟を立て、続いて捨札を持ってまいりますのは、云わずと知れた大罪人をお仕置場へ送るのでございます。
三遊亭圓朝 後の業平文治 青空文庫