聞き質す
ききただす
動詞
標準
文例 · 用例
何事かと聞き質すと、この日意外にも、景教碑は官命で碑林に移轉されることになり、碑石はすでに持ち出されて居つたといふ。
— 桑原隲藏 『大秦景教流行中國碑に就いて』 青空文庫
」 と改まって急に症状を聞き質す。
— 橘外男 『グリュックスブルグ王室異聞』 青空文庫
直吉は宿屋へ泊ると云つた里子の、今夜の心境が不思議だつたが、別にその気持ちの変化を聞きたゞす気にもなれなくて、賑やかな通りへ出ると、自分で、宿屋を物色して歩いた。
— 林芙美子 『瀑布』 青空文庫
何となく落ちつかない、何か疑惑を晴らす工夫はあるまいか、それには当人を捕えて聞き糺すよりほかに方法はあるまいとのみ速断して、その結果は朋友に冷かされたり、屑屋流に駒込近傍を徘徊したのである。
— 夏目漱石 『趣味の遺伝』 青空文庫
平生なら御|父さんが呼び付けて聞き糺す所だけれども、今日は顔を見るのが厭だから、此方から行つて実否を確めて来いと云ふ訳で来たのだ。
— 夏目漱石 『それから』 青空文庫
平生なら御父さんが呼び付けて聞き糺す所だけれども、今日は顔を見るのが厭だから、此方から行って実否を確めて来いと云う訳で来たのだ。
— 夏目漱石 『それから』 青空文庫
けれども彼は自身に家主の宅へ出向いてそれを聞き糺す勇氣を有たなかつた。
— 夏目漱石 『門』 青空文庫
さうかと云つて面と向つて、聞き糺すべき事件は一つもないのだから、一刀両断の解決抔は思ひも寄らぬ事である。
— 夏目金之助 『三四郎』 青空文庫