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風邪引き

かぜひき
名詞
1
標準
文例 · 用例
従来のかき方は、ここに風邪を引いた人があるとすると、その人の生涯を通じて、風邪を引いた部分だけを抽き抜いて書くのですから、分りやすく明暸になる代りにははなはだ単調にして有名なる風邪引き男が創造されてしまいます。
夏目漱石 創作家の態度 青空文庫
ことしの秋の寒さは例年よりも身にしみて、風邪引きが多いといふので、おせきは仕立ておろしの綿入の両|袖をかき合せながら、北に向つて足早に辿つてくると、宇田川町の大通りに五六人の男の児が駈けまはつて遊んでゐた。
――「近代異妖編」 影を踏まれた女 青空文庫
ことしの秋の寒さは例年よりも身にしみて風邪引きが多いというので、おせきは仕立ておろしの綿入の両袖をかき合わせながら、北にむかって足早にたどって来ると、宇田川町の大通りに五、六人の男の子が駈けまわって遊んでいた。
岡本綺堂 影を踏まれた女 青空文庫
風邪でも引いたか」 父からも母からも風邪引きに決められてしまった。
白蝶怪 半七捕物帳 青空文庫
それからどうした」「それから兼は、その村の荒物屋を探し出して、風邪引きの妙薬はないかちうて聞きますと……この頃風邪引きが大バヤリで売り切れてしまったが、馬の熱さましで赤玉ちうのならある。
夢野久作 いなか、の、じけん 青空文庫
そのお薬はお祖父様が町から買っておいでになった、風邪引きの薬のお余りではないか。
夢野久作 若返り薬 青空文庫
――決めないうちは、どうしても眠るまいといふ誓ひを立てたんだが……」「風邪引きはしません?
牧野信一 海路 青空文庫
私が服装を整えたり、食事をしたりするのを、片寄せた床の中から、風邪引きの子供のように眺めた。
宮本百合子 長崎の印象 青空文庫