磯臭い
いそくさい
形容詞
標準
smelling of the sea
文例 · 用例
その晩、磯臭い空気のこもった部屋の中で、枕につきながら、陥穽にかかった獣のようないらだたしさを感じて、まぶたを合わす事ができなかったと君は私に告白した。
— 有島武郎 『生まれいずる悩み』 青空文庫
私は磯臭い蒲団にもぐり込むと、バスケットから、コロロホルムのびんを出して一二滴ハンカチに落した。
— 林芙美子 『新版 放浪記』 青空文庫
私は磯臭い蒲団にもぐり込むと、バスケットから、コロロホルムのびんを出して、一二滴ハンカチに落した。
— 林芙美子 『放浪記(初出)』 青空文庫
朝焼けの揺らめいた川波には坊主頭の死骸が一人、磯臭い水草や五味のからんだ乱杭の間に漂っていた。
— ――或精神的風景画―― 『大導寺信輔の半生』 青空文庫
二台の人力車はその間に磯臭い墓地の外へ通りかかつた。
— 芥川龍之介 『或阿呆の一生』 青空文庫
朝焼けの揺らめいた川波には坊主頭の死骸が一人、磯臭い水草や五味のからんだ乱杭の間に漂つてゐた。
— ―或精神的風景画― 『大導寺信輔の半生』 青空文庫
僕は昔は渡し舟へ乗ると、――いや、時には橋を渡る時さへ、磯臭いも持つてゐない。
— 芥川龍之介 『本所両国』 青空文庫
僕は昔は渡し船へ乗ると、――いや、時には橋を渡る時さえ、磯臭い匂のしたことを思い出した。
— 芥川龍之介 『本所両国』 青空文庫
作例 · 標準
魚市場の朝は活気に満ちているが、同時に強い磯臭さも漂ってくる。
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夏休みに行った離島の海岸は、潮が引くと岩場に打ち上げられた海藻が磯臭い匂いを放っていた。
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新鮮な牡蠣は、殻を開けた瞬間に、鼻腔をくすぐるほのかな磯臭さと海の香りがする。
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幼い頃の記憶では、父が漁から帰ってくると、いつも全身から磯臭い匂いがしたものだ。
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