東嶺
とうれい
名詞
標準
文例 · 用例
白隱和尚の弟子の東嶺和尚とかいふ人の編輯したもので、重に禪を修行するものが、淺い所から深い所へ進んで行く徑路やら、それに伴なふ心境の變化やらを秩序立てゝ書いたものらしかつた。
— 夏目漱石 『門』 青空文庫
白隠和尚の弟子の東嶺和尚とかいう人の編輯したもので、重に禅を修行するものが、浅い所から深い所へ進んで行く径路やら、それに伴なう心境の変化やらを秩序立てて書いたものらしかった。
— 夏目漱石 『門』 青空文庫
振り向いて見ると東嶺寺の森がこんもりと黒く、暗い中に暗く写っています。
— 夏目漱石 『吾輩は猫である』 青空文庫
この東嶺寺と云うのは松平家の菩提所で、庚申山の麓にあって、私の宿とは一丁くらいしか隔っていない、すこぶる幽邃な梵刹です。
— 夏目漱石 『吾輩は猫である』 青空文庫
右へ右へと爪先上りに庚申山へ差しかかってくると、東嶺寺の鐘がボーンと毛布を通して、耳を通して、頭の中へ響き渡った。
— 夏目漱石 『吾輩は猫である』 青空文庫
朝日がようよう高い東嶺を抜け出て樹々の葉を透してくる。
— 飯田蛇笏 『茸をたずねる』 青空文庫
あとにて、関羽今日、東嶺関をこえたり、と都へ沙汰をいたせばよい」 その日、車の蓋には、ばらばらと白い霰が降った。
— 孔明の巻 『三国志』 青空文庫
関羽が、東嶺関を破って、孔秀を斬り、これへかかってくるという飛報が、はやくも伝えられていたからである。
— 孔明の巻 『三国志』 青空文庫