酔眼朦朧
すいがんもうろう
名詞-の形容詞形容詞-たる副詞-と
標準
(with) one's eyes blurred from drinking
文例 · 用例
彼女の、コムパスは酔眼朦朧たるものであり、彼女の足は蹌々踉々として、天下の大道を横行闊歩したのだ。
— 葉山嘉樹 『労働者の居ない船』 青空文庫
仕方なしに筆者が頭を下げて、「どうも今日は御馳走様になりまして」 と言って切り上げようとすると、背後から酔眼朦朧たる仮装マネージャーが前に出て来て、わざとらしい舌なめずりをして見せた。
— 夢野久作 『ビール会社征伐』 青空文庫
一パイ飲んだらしく、赤い顔をピカピカ光らして、二人の前の椅子にドッカリと腰をかけると、酔眼朦朧とした身体をグラグラさせながら、いろんな事を尋ねては帳面につけた。
— 夢野久作 『いなか、の、じけん』 青空文庫
定次郎はひょろ/\しながら酔眼朦朧として、石子刑事の顔を見据たが、嬉しそうに叫んだ。
— 甲賀三郎 『支倉事件』 青空文庫
私も酔眼朦朧として、その様子を眺めていたが、早く、桂子を連れださねばならぬと思い、彼女をせかして玄関に出たが、桂子はもはや、ひとりで草履をはけないほど酔っている。
— 田中英光 『野狐』 青空文庫
さては、と思って透かして見ると、酔眼朦朧たるかれの瞳に写ったのは、泥濘を飛び越えて身軽に逃げて行く女の後姿であった。
— 怪談抜地獄 『釘抜藤吉捕物覚書』 青空文庫
けれども残念なことには、泉氏はもうたわいがなくなつてゐて、「あゝ谷崎君、―――」と云つたきり、酔眼朦朧たる瞳をちよつと私の方へ向けながら、受け取つた名刺を紙入れへ収めようとされた途端に、すうつとうしろへ仰け反つてしまはれた。
— 谷崎潤一郎 『青春物語』 青空文庫
酔眼朦朧たる加十の眼にもこれは実以て美事な眺めなのだ。
— 久生十蘭 『魔都』 青空文庫
作例 · 標準
居酒屋のカウンターで、酔眼朦朧(すいがんもうろう)とした男が、隣の客に話しかけようとしていた。
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「もう、歩けないよ…」酔眼朦朧(すいがんもうろう)とした様子で、彼女は友人に支えられていた。
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彼は、二日酔いで酔眼朦朧(すいがんもうろう)とした頭で、なんとか会社に向かった。
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