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木剣

ぼっけん異読 ぼくけん・もくけん・もっけん
名詞
1
標準
bokken
文例 · 用例
こうして、下界との一切の交通を絶ってしまった佐助は、冬眠中の蛇を掘り出して啖うと、にわかに精気がついたその勢いで、朝に猿と遊び、昼は書を読み、夕は檜の立木を相手にひとり木剣を振うている内に三年がたち、アバタの穴が髭にかくれるほどの山男になってしまった。
織田作之助 猿飛佐助 青空文庫
――婦人は門外に待たせて杖をあづけ、私は怖る怖る扉を排して、低頭し頭をあげて見ると、武徳殿の床では今やZ氏が木剣を構えて天狗流の型を踏んでゐる真つ最中である。
牧野信一 「学生警鐘」と風 青空文庫
)の株を買って、町人ながらも玄関に木剣、刺叉、袖がらみを列べて、ただの軽焼屋の主人で満足していなかった。
――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド―― 淡島椿岳 青空文庫
殊にお掛屋の株を買って多年の心願の一端が協ってからは木剣、刺股、袖搦を玄関に飾って威儀堂々と構えて軒並の町家を下目に見ていた。
――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド―― 淡島椿岳 青空文庫
」 稍ともすれば、斯う唸つて、常に膝の脇から離さないといふ木剣を杖にして奥へと消えて仕舞ふのが気六ヶしやの天狗洞の癖と私は聞いてゐたから、やがてその唸り声が発せられるに違ひないと期待しながら、私はR氏の態度とは全く両極端の傲慢振りで背骨を棒にしたまゝ眼ばたきひとつ浮べなかつた。
牧野信一 天狗洞食客記 青空文庫
彼は鷲鼻の痩せた老体でギロリと底光りのする眼玉と、枯薄のやうに貧弱な頤鬚を貯へてゐたが、それを恰も豊かな関羽のと木剣があつたならば、どちらが主人であるか見境ひもつかぬであらうと見えた程、彼と私の挙動は酷似したものであつた。
牧野信一 天狗洞食客記 青空文庫
うつかり客がテルヨさんにながしめでも送らうものなら、忽ち木剣を振りあげてお面を喰はさうと、応待中主人は隈なく監視の眼を光らせてゐるわけなんだから――。
牧野信一 天狗洞食客記 青空文庫
それは綺麗だったけれど、そのあとから制服の背中に黄色い布で長い木剣を斜に背負って自転車にのった娘さんの一隊がきかかると、立ち止って見ていた通行人たちはびっくりした心持からユーモアへ動かされて、みんな笑い出したそうだ。
宮本百合子 女の行進 青空文庫
作例 · 標準
「剣道の練習で、形の稽古をするときには竹刀ではなく木剣を使用する。」
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「その老人は、毎朝公園で木剣を振って精神を統一させている。」
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「道場に飾られた古い木剣には、歴代の師範たちの思いが宿っているようだ。」
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ウィキペディア曖昧さ回避

木剣(ぼっけん) 刀の模造品については、木刀を参照。 木と数珠で作られた祈祷に用いる法具。

出典: 木剣 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0