諷竹
諷竹
名詞
標準
文例 · 用例
客亭主ともに老けり炉の名残 諷竹 炉塞の場合、そこに坐っている客も主人も共に老人で、茶を啜りながら閑談に耽っている、というようなところらしい。
— 柴田宵曲 『古句を観る』 青空文庫
玉椿落て浮けり水の上 諷竹 椿の花がぽたりと落ちて、しずかに水の上に浮ぶ、という意味である。
— 柴田宵曲 『古句を観る』 青空文庫
白鷺の雨にくれゆく柳かな 諷竹 柳に鷺の配合は、日の出に鶴ほどではないかも知れぬが、画材としては頗る陳腐なものである。
— 柴田宵曲 『古句を観る』 青空文庫
はるの月またばや池にうつる迄 諷竹「猿沢辺に円居して」という前書がついているから、この句の場所は明瞭である。
— 柴田宵曲 『古句を観る』 青空文庫
秋寒し起て詠ル我まくら 諷竹 閨怨の句と見るべきであろうか。
— 柴田宵曲 『古句を観る』 青空文庫
諷竹の句は情を抒することが多くない代りに、「秋寒し」の一語を以て、我と我枕を眺めている人の姿をまざまざと描き出している。
— 柴田宵曲 『古句を観る』 青空文庫
捻上て友待顔や雁の首 諷竹「友待顔」という言葉から考えると、この雁は一羽のように見える。
— 柴田宵曲 『古句を観る』 青空文庫
諷竹の句の興味は雁の形だけを描いた、単純な点にあるかと思う。
— 柴田宵曲 『古句を観る』 青空文庫