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手付き

てつき
名詞
1
標準
文例 · 用例
次には同じようにして吸口の方を嵌め込み叩き込むのであるが、これを太鼓のばちのように振り廻す手付きがなかなか面白い見物であった。
寺田寅彦 喫煙四十年 青空文庫
子供が飴を買うと、お愛嬌に何か訳のわからない唄を歌って、カンカンノウといったような節廻しで、変な手付きで踊って見せる。
唐人飴 半七捕物帳 青空文庫
ごとごとと溝板を踏み乍ら、勝手の方から濡れ手を拭き拭き駈けて来た下女のおすめが周章ててランプの心を馴れた手付きで捻じ細めた。
岡本かの子 かやの生立 青空文庫
春松のゴマいりを揺り動かす手付きは、見ていて惚々するほどで、しかも逃げた砂粉を再び何度も/\ゴマいりにいれて、いってみれば、女が蚤を探す時の熱心さがあった。
織田作之助 俗臭 青空文庫
さうして人を招くやうな手付きをして、かの三味線の方角に呼びかけた。
木下杢太郎 市街を散歩する人の心持 青空文庫
「味噌湯の方、身体温まっていがんべから……」 お婆さんは床の上に起きかえって、茶碗を、両手で捧げるような手付きで、フウフウと吹きさましながら、続けて二杯も呑んだ。
佐左木俊郎 蜜柑 青空文庫
みると、寝台のそばにカムポスがいて、じつに器用な手付きでズボンを繕っている。
水棲人 人外魔境 青空文庫
そして針を手馴れた手付きで、スイスイと抜きながら、「どうだい、世帯持ちのいい、女房を持ちゃこんなもんだよ。
水棲人 人外魔境 青空文庫