分に過ぎた
ぶんにすぎた
形容詞-語幹
標準
above one's means (station)
文例 · 用例
愛想も盡かさず、こいつを病人あつかひに、邸へ引取つて、柔かい布團に寢かして、寒くはないの、と袖をたゝいて、清心丹の錫を白い指でパチリ……に至つては、分に過ぎたお厚情。
— 泉鏡太郎 『火の用心の事』 青空文庫
しかも東京生れの、言葉使いの歯切れよい、分に過ぎた女房であったが、千恵造は兄の命ずるまゝに従った。
— 織田作之助 『俗臭』 青空文庫
早速出かけて來て見ると、分に過ぎた大きな邸であつた。
— 木槿の花 『樹木とその葉』 青空文庫
其とも此様なのが実際に幸福なので、私の考へてゐた事が、分に過ぎたのかも知れぬ。
— 徳田秋聲 『背負揚』 青空文庫
「和尚様、五百両と申しましたところで、当山におかせられましては何のお役にも立ちますまいが、私にとりましては聊か身分に過ぎた寄進かと存じまする。
— 大正七(一九一八)年 『茶話』 青空文庫
亭主に思われるに決まっていると、旦那様から分に過ぎた御祝儀を頂いた。
— 徳田秋声 『新世帯』 青空文庫
地位としては大した役人ではなかった様子であるが、この中條政恒という人の畢生の希望と事業とは、所謂開発のこと、即ち開墾事業で、まだ藩があった頃、北海道開発の案を藩に建議したところ若年の身で分に過ぎたる考えとして叱られた。
— 宮本百合子 『明治のランプ』 青空文庫
『そは時頼の分に過ぎたる仰せにて候ぞや。
— 高山樗牛 『瀧口入道』 青空文庫
作例 · 標準
贅沢を極めた生活を続けていた彼は、ついに分に過ぎた振る舞いが祟って全財産を失った。
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「いやあ、私のような若輩者にこんな立派な役職は、まさに分に過ぎた名誉ですよ」
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分に過ぎた望みを抱くよりも、目の前の仕事に誠実に励むことこそが成功への近道だ。
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