鼎立
ていりつ
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
triangular position
文例 · 用例
しかもそれらの各種の論文は互いに相鼎立して、どちらも、それ自身としては正当でありうるのである。
— 寺田寅彦 『科学と文学』 青空文庫
磯部を過ぎて松井田にいたるまでは、左方近く一二里の外に三山の鼎立せるを見る。
— 大町桂月 『妙義山の五日』 青空文庫
この拗者の江戸の通人が耳の垢取り道具を揃えて元禄の昔に立返って耳の垢取り商売を初めようというと、同じ拗者仲間の高橋由一が負けぬ気になって何処からか志道軒の木陰を手に入れて来て辻談義を目論見、椿岳の浅草絵と鼎立して大に江戸気分を吐こうと計画した事があった。
— ――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド―― 『淡島椿岳』 青空文庫
其れ此の如く今後の氣運は、盡く思想一致の傾向あるものとすれば、その復た人心をして社會統合經緯の想念を發せしむべきや疑を容れず、三權鼎立、個人自由等の説は、既に故紙堆中に葬られ去らんとす、政教分離の妄見、亦尋で逝かん。
— 内藤湖南 『學變臆説』 青空文庫
少し遅れてその筋向いにカッフエ・スターが出来、一頃は田原屋と三軒|鼎立の姿をなしていたが、間もなくスターが廃業して今の牛肉屋恵比寿に変った。
— 加能作次郎 『早稲田神楽坂』 青空文庫
――河原崎座主、河原崎|権之助は、九世団十郎が、市川|宗家に復帰しない、養子にいっていた時の名――現今でもあのあたりは、歌舞伎座、東京劇場、新橋演舞場が鼎立している。
— 長谷川時雨 『朱絃舎浜子』 青空文庫
さてこの赤壁の戰に曹操が失敗して、南支那併合の機を失すると共に、孫權は揚子江中流以下の南支那を占領し、劉備はやや後くれて、建安十九年(西暦二一四)に江を溯りて巴蜀をとり、かくて天下が三分して、魏・蜀・呉三國鼎立の姿となつた。
— 桑原隲藏 『支那史上の偉人(孔子と孔明)』 青空文庫
すなわち彼に勧むるに、米人監督招聘の必要を強調し、撮影所を持たざる日活のゆく途は、大映との合同にあり、同時に東宝松竹三社鼎立の競技によって、老朽を打倒してゆく勇ましい映画界の前途を祝福した。
— 小林一三 『アーニイ・パイルの前に立ちて』 青空文庫
作例 · 標準
三つの勢力が鼎立し、互いに牽制し合っている状態だ。
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三国志の時代は、魏・呉・蜀が鼎立する時代だった。
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新しい市場では、複数の企業が鼎立して競争している。
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