寒鴉
かんあ
名詞
標準
winter crow
文例 · 用例
此処に見られる感性は、古来「寒月」だの「寒鴉」だの「峯上の松」だのと云つて来た、純粋に我々のものである。
— 中原中也 『宮沢賢治全集』 青空文庫
おれが御歳暮に寒鴉の五、六羽も絞めて来てやるから、黒焼きにして持薬にのめとそう云ってやれ。
— 勘平の死 『半七捕物帳』 青空文庫
かわ/\と大きくゆるく寒鴉昭和十年十二月十二日 七宝会。
— 高浜虚子 『五百句』 青空文庫
羽ひらきたるまゝ流れ寒鴉鳴くたびに枝踏みゆるゝ寒鴉一月二十五日 玉藻俳句会。
— 高浜虚子 『五百五十句』 青空文庫
粛々と群聚はすゝむ初詣清浄の空や一羽の寒鴉一月二日 武蔵野探勝会。
— 高浜虚子 『五百五十句』 青空文庫
床の花|已に古びや松の内一月二十七日 「玉藻十句集(第十二回)」畦一つ飛び越え羽搏つ寒鴉凍鶴の首を伸して丈高き一月二十七日 丸之内倶楽部俳句会。
— 高浜虚子 『五百五十句』 青空文庫
藪入や母にいはねばならぬこと一月二十五日 「玉藻十句集(第二十四回)」石はうる人をさげすみ寒鴉紅梅の旧正月の門辺かな一月二十六日 丸之内倶楽部俳句会。
— 高浜虚子 『五百五十句』 青空文庫
やがて、黄昏れの寒鴉の声を聞きながら、範宴も、法隆寺へ帰って行った。
— 吉川英治 『親鸞』 青空文庫
作例 · 標準
雪が降り積もる静かな田園風景に、一羽の寒鴉(かんあ)が黒い影を落としていた。
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寒い冬の朝、枝に止まる寒鴉(かんあ)の鳴き声が、凍てついた空気に響き渡った。
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枯れ木に群がる寒鴉(かんあ)の姿は、冬の訪れを告げる風物詩のようだ。
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